2022年12月17日、奈良女子大学サイエンスコロキウムが開催されました。2018年度の開催から数えて今年で５回目の開催となりました。2020年度からZoomによるオンライン開催へと発表形態が変わって3年目ですが、年々参加校の輪が広がり、今年も日本全国から36件の発表、計87名の生徒たちが一同に集いました。

本大会は理系の女子生徒が中心の研究発表交流会です。それぞれの学校では少数派の理系の女子生徒たちですが、集まることで仲間の存在を意識し、女性同士だからこそ発言しやすい環境で活発な研究交流を促しています。また奈良女子大学の教員と学生とを交えた研究交流会では、「評価・指導」ではなく、「ともに研究を作っていこう」というテーマに、丁寧なディスカッションを行っています。大学での具体的な研究へのイメージを掴んでもらいたいという願いも持っています。

初対面で緊張したとは思いますが、全員で画面に顔を写し、本学学生によるアイスブレーキングなども取り入れて、和やかな雰囲気でディスカッションができたグループが多かったです。アンケートから、多くのグループが、具体的な研究アドバイスを持ち帰ることができた様子が窺え、また、「丁寧に話し合ったことで、良い研究を行っているという自信につながった」、「女子生徒同士で話しやすかった。励みになった。」などの意見が見られ、有意義な大会であったようです。参加者からはこのような大学との定期的な研究交流会を望む声が多数あり、機構の今後の活動の参考にしたいと思います。