2025年9月27日(土)、奈良カレッジズ交流テラスとZoomを併用したハイブリッド形式にて、「第4回ジェンダーギャップを越えるSTEAM教育研究会」を開催しました。
本研究会は、奈良女子大学STEAM・融合教育開発機構が主催し、学校法人ノートルダム清心学園清心中学校・清心女子高等学校、愛媛大学教育学部技術教育STEAM講座との共催で実施いたしました。
今回は、会場に20名、オンラインに12名、計32名の方々にご参加いただきました。参加者は、中等・高等教育関係者をはじめ、大学教員、大学生、高校生、保護者など多様な立場にわたり、活発な交流が行われました。
本研究会は、女子理工系人材の育成において重要な課題であるジェンダーギャップを乗り越えるため、STEAM教育の視点からその解決策を探ることを目的としています。2023年度から継続して開催しており、教育現場での実践や研究成果、また当事者の声を共有することで、社会全体で取り組むべき課題として可視化してきました。
今回の研究会では、日建設計 執行役員の本田孝子氏、大阪大学大学院の坂口真康准教授を講師に迎え、「ロールモデル」と「教育・研究」の視点から、STEAM教育におけるArts(リベラルアーツ)と「共生」の重要性についてそれぞれの専門的視点からご講演いただきました。
後半のパネルディスカッションでは、教員・大学生・高校生が登壇し、参加者との意見交換を通じて、立場を超えた対話が生まれました。特に、現役の高校生・大学生が自らの言葉で経験や考えを共有したことが印象的で、多くの共感と気づきを呼びました。
本研究会は、ジェンダー平等の実現に向けた教育的アプローチを深め、女子理工系人材の育成に資する取り組みとして、今後も継続して取り組んでまいります。
